ブログ ひげ坊、母校にかえる②

ようこそのご閲覧です!(^^)/

さ、前回言ってた授業の原稿です!

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みなさん初めまして。

今から実録!保護司の活動の時間になりました。1999年度卒業生の私が、

今からお話ししますので先輩のいうこととして聞いてください。w

前説

2年前に保護司にならせてもらって5人ほど担当しました。面談をして語り合う中で思うことは、

対象となる人たちは「普通の人」なんです。僕らと同じ、何も変わらないということです。

違うところは何か、「罪を犯したか、犯してないか」だけ。

私達が担当した人たちは法を犯し、色んな人に迷惑や心配をかけたり、もしくは、

悲しませたり大きな傷をつけてしまいました。その罪は許されることではないでしょう。

しかし、一度考えて欲しい。「悪いことだ、いけないことだ」と言っている自分自身は大丈夫なのか?と。

 

ロールパンナ

「アンパンマン」という作品を知っていますか?その中に出てくるキャラクターで「ロールパンナちゃん」て子がいます。

この子はパンを作る段階で、まごころ草とバイキン草という二つの植物のエキスが混ざってしまい、

正義のこころと悪のこころを二つ持って生まれてきました。

このロールパンナちゃんこそ、僕たちのことをあらわしているのだろうと思うんですね。

みなさんは良い心だけを持ってますか?悪い心も持ってないですか?

 

僕たちっていうのは、その「悪い心」を、「理性」と「決まり事」と「感情」で抑えているんです。

例えば、この子だと、生まれながらにして植え付けられた「アンパンマンを倒したい【暴力】(悪い心)」ということを、

「人にやさしく尽くす(決まり事)」と「やってはいけないこと(理性)」「メロンパンナが悲しむ(感情)」で抑えているわけです。

 

歎異抄

歴史の授業で出てくる鎌倉時代のお坊さん、親鸞さんはこんな言葉をのこしました

「さるべき業縁のもよほさば、いかなるふるまひもすべし」

親鸞さんと弟子の唯円さんとの対話の中で、この発言が出たわけです。

唯円さんが、親鸞さんの教えに従うことを誓うところからはじまります、

親鸞さんは唯円さんを試してみました。

 

「師匠の教えは素晴らしいです!これからは師匠のいうことに従います!!!!」

 親「そうですか…では、千人の命を奪ってきなさい」

「え…それは私にはできません」

「いいですか、人を傷つけないのは、あなたが心清くあるからではないのです。

状況が変われば、人は思わぬ行動に出ることもあるのです」

然るべき強い業縁に影響されてしまえば、どのような悪事もしてしまうものだ」と言いました。

 

「私たちは、自分の意思・そして状況や背景がそろってしまえば、

どんなことでもしでかしてしまう危うい存在である」ということです。

犯罪に手を染めることもなく、与えられた仕事や役割を果たすことで充実した日々を過ごしていると、

そういう日々が長くなってくるといつしか「自分は真っ当な善人であって、少なくとも悪人じゃない」

という錯覚が芽生えます。

仕事や役割があるおかげで、「今は」犯罪をしなくて済んでいるだけのことなのです。

 

突然、この状況が崩れてしまったらどうでしょう?

例えば、生活もままならないほど貧しい暮らしになった時、目の前に誰かの食べ物があったとして、

絶対にその食べ物に手を出してしまう可能性があるのがこの「人間」というものなんです。

仮に手を出さなかったとしても、心の中では「食べ物を取るか取らないか」という葛藤が生まれているはずです。

 

また、突然、自分が死ぬかもしれないという場面に直面した時はどうでしょう。

もしくは目の前に自分の大切な人の命を奪おうとする人が現れたら果たして…

自分がどんな行動を取るかなんて全く分からないのが「私達」なのです。

縁に触れればどうにでもなってしまう危うい存在がこの私だと親鸞さんは言っているのです。

 

このロールパンナちゃんでいうならば、バイキンマンの言葉「ほんの小さなきっかけ」により悪の心が働き、

暴力を振るってしまうこと。そんな風に私たちは立ち向かえない弱さももっているんですね。

 

犯罪をしてしまわないためには

では、改めて、私たちが犯罪をしないためにはどうしたらいいか。

悪い心を起こさないように自分に言い聞かせること・気を付けることすごく大事です。

でも、自分がどんなに「やっちゃダメだ」と理解してても他の力が働いてしまったらどうでしょう?

 

例えば、「先輩や仲間からあおられた」という理由、

悪ふざけだったり、脅されたり。自分で何とかできない時はどうします?

 

他の力が働いて自分でどうにもできなくなったら、答えは、周りに助けを求めてください

家族、同級生、先生たち。他にも警察、公民館、僕たち保護司でもいい。

君たちの周りには助けになる、救いになる可能性がたくさん転がってるんです。

しかし、他の力の被害に遭っている人は、色んな心が、状況が絡み合ってしまい、なかなか「助けて」って言えないんです。

 

誰かが助けを求めてる姿に気づいたら、

周りのみんなが一歩踏み出して「大丈夫か?」と手を差し伸べる、「勇気」をふるいおこしてほしい。

今日の授業を受けている、私の話を聞いてくれているこの2年生一人一人におねがいしたい。

勇気をだすこと、熱いこころでとめることが「ださい」「かっこわるい」と思う人がいるかもしれない。

 

でもね、「ださくていい」「かっこわるくていい」 誰かを傷つけてその人の人生を滅ぼしてしまうことの方が

よっぽど「ださくて」「かっこわるい」ことです。その時何もしなかったことが、

将来、大人になって大きな後悔につながることも忘れないでください。

 

誰かが罪を起こす前に、誰かが悲しい思いをする前に行動してください。

直接でも間接でも、自分で何とかできないときは救いになるたくさんの可能性を頼ってください。

それが犯罪抑止につながります。

 

これで話は終わります。

これからの学校生活、これからの人生をより良いものしていって頂きたいと思います。